『劇場版SHIROBAKO』感想 「業界の闇」編

【※注意】この記事は、ネタバレ要素を含みます。未視聴の方は熟慮の上ご閲覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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観てきました😆2回も!

 

感想をまず一言でいうなら「くっそ刺さる。」

そりゃあもうこうやって記事書いちゃうもんね~って思うくらいには😝

 

 アニメ『SHIROBAKO』とは?

作品概要

 知らない方のために軽く説明をすると、

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SHIROBAKO』は2014~2015年に放映されたアニメ制作現場を舞台としたP.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。主人公・宮森あおい(CV:木村珠莉、集合絵右下の青ジャケットの子です)をはじめとする5人の女の子と、彼女たちを取り巻く個性豊かなキャラクターたちがそれぞれの夢や目標に向かって「苦しみながらも」一歩一歩進んでいく過程を描いたものになっています。(ここまで早口)

私はこのテレビシリーズでどハマりし、劇場版制作が発表されたときは絶対観ようと心に決めていました!

 

↓参考までに、アニメ放映開始前の予告PVを載せときます!

https://www.youtube.com/watch?v=2ZR6fCnPcvA#action=share

個人的な魅力

大きな特徴として挙げられるのが、試行錯誤の末の成功過程を単に描くのではなく、「一定の成果が出てもなお業界の闇の深さが強く印象付けられる」ような描き方をしている点です。観た人によっては、清々しい感動よりも胃の痛みの方が勝ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか🤢私は7:3ぐらい感動が勝りましたが、それでも「うげぇ...」となるような印象が3割も占めてます。とはいえこれが『SHIROBAKO』のコンセプトの一つであり、大きな魅力であると私は考えています!

 

 劇場版『SHIROBAKO』の見所

劇場版の「業界の闇」

さーてここまで前置きなっげぇなって自分でも思ったんでそろそろ劇場版の中身の話をね🧐

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テレビシリーズまでの武蔵野アニメーション社屋

今回の劇場版ですが、先に挙げた特徴がより色濃く表れていると思いました。

まず冒頭。道路を走る車の車内ラジオから流れる楽曲がそのままOPになっているというシャレた演出。「おぉぉ!」ってなったのも束の間、OPの終了と同時に車がたどり着いたのは、手入れが行き届かず雑草が生い茂り放題の小さなビル。舞台となるアニメ制作会社「武蔵野アニメーション」通称ムサニの変わり果てた姿でした。

 

おいおい冒頭からぶっこんでくるなぁ😱

若干視聴者を置いてけぼりつつ話が進んでいくと、どうやらある事件がきっかけで多くのスタッフがムサニを離れ、残ったスタッフだけでなんとか回っている状況、とまぁすっかり寂れてしまったご様子。アニメ最終回でムサニ元請け作品『第三飛行少女隊』を見事納品し大団円のラストを迎えた、というところで記憶が止まってたもんで、あっけに取られちゃいました。

 

業界の闇の部分の描写という点では、あそこも。

弱り切っていたムサニがそれでも苦境の中で制作を始動させた劇場アニメ『空中強襲揚陸艦SIVA』の制作クレジットを巡って、葛城Pや宮宮コンビ(私が勝手にそう呼んでますw)らムサニ陣営と、いかにも悪そうな風貌の別の制作会社のお偉いさんが衝突するシーン。(早口)

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怒り狂うとオネェ口調になるメーカーPの葛城剛太郎

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葛城の部下のアシスタントP・宮井楓(左)

あそこは本っ当に胸糞が悪かったw

現実であんなすごみ方をしてくる人がいるのかどうかはともかく、リアリティを追求するSHIROBAKOで描かれてるんだから実際にいるんでしょうねぇ、悪いやつが。おかげで一層ムサニメンバーを応援しやすくなりましたけど!その意味じゃ重要なシーンだったと思います。最後みゃーもりと葛城さんの部下の宮井さん(CV:佐倉綾音)が2人かがりで論破するところは実に気分が良かったです!(ざまぁみやがれw

 

闇さえも魅力に

とはいえ、こういう業界の闇を鮮明に描くからこそ、やっぱすげぇなぁこの作品ってなったのも事実。『SHIROBAKO』を通して描かれる、「大きな目標を達成するためにコツコツと小さな結果を出し続ける大変さ」が、現実と大きく結びついてるんですよね。今回もテレビシリーズ終盤と同様、作品のラストを土壇場で作り直すという展開になるんですが、最後にその修正した『SIVA』のラストシーンを実際に放映するところは、ムサニスタッフたち以上に現実のピーエースタッフさんの気合と思い入れが伝わってきました!本当に期待以上でした✨✨

 

ここまで書いてて思ったんですが、どうしても私は特定の登場人物に寄り添った感想よりも世界観全体を俯瞰した見方をする傾向が強いようです。感想というよりむしろ考察になっちゃってる!!これまじで悪い癖なんだよなぁw 人に作品を紹介するときに「好きなのは分かるんだけど上辺の評論ばっかで中身が全然見えてこない」ってよく言われます。精進。ほんま観てない人ごめんなさい😫 ってかここまで読んでる未視聴者さんおる?

 

てなわけで方針転換。ちょっとここいらで区切ります。なんか馬鹿の一つ覚えみたいに闇闇言うてただけな気がしますがw この垣間見えるブラックさこそが名前に反してSHIROBAKO』の魅力だと思うし、基本的には明るく陽気なキャラクターたちが目を輝かせながらアニメ作りに夢中になるという心温まる物語です。安心して見ていられます!だからあえてストレートに表現してみました😜

キャラそれぞれの魅力についても語りたいことが山ほどあるので、今回を世界観編、差し詰め「業界の闇」編ということにして、次回「キャラ編」書きます!

 

劇場版観た人もまだの人も、テレビシリーズの『SHIROBAKO』をぜひ(もう一度)観てみてください!

ただしくれぐれも仕事の忙しさが落ち着いたときにw

 鬱になっちゃダメよ

 

ではでは~